バッグの生地屋って?

以前からどんな仕事をしているの?
と聞かれると、こんな会話が続く・・・

🐶:質問者  🐱:私


🐶:「どんな会社で勤めてるの?」
🐱:「バッグの生地屋さんに勤めてる!!」
🐶:「バッグの生地屋さんって? どういう仕事?街で見かける生地屋さんとは違うの?」

と、こんな風に・・・
未だに、どういう風に説明すればいいのか、
自分でも定かではない。

その結果、
🐱:「わかりやすく言うとバッグを作るのに適した素材を販売する会社かなぁ~」
🐶:「へぇ~バッグの生地って、そんなに色々ある?」
🐱:「あるよぉ~!!シーズンもあれば、トレンドやデザインによっても適した素材、風合い、というのがあるんだよ。
デザインが様々あるのと同じで、素材もやっぱりそれぞれにあるのさぁ~」
🐶:「へぇ~言われてみれば、なんとなく。。。」

🐱:「とはいえ、バッグにだけ使う素材なんて、逆になくて、色んな用途もあるんだ。
肉厚や風合いの違いで、洋服などのアパレルはもちろん、帽子になったり、靴になったり、何かを保護する為のカバーやインテリア雑貨などなど、あらゆるモノが考えられるので、バッグの生地屋です!っていうより、そういうあらゆるモノを作るのに適した素材提案をする会社で、その中で今までは、バッグに使う素材提案が一番得意な会社ってとこかな」


🐶:「ほぅ~」
🐱:「作りたいバッグのデザインに適した風合いや厚みにしたり、そのデザインに適した素材提案を得意とするってとこかな」
🐶:「ということは、別にカバン以外の物を作るのにも生地販売をしているんだね」
🐱:「そうそう!! 何を作るか、何の為に必要かは、それぞれだしね。色んなモノに使ってもらってるよ」
🐶:「こんなモノを作りたいけど、適した生地ありますか?とか、こんな素材を使ってみたいけど、これで作れますか?みたいなことかな?」


🐱:「うん!そんなところから企画をスタートさせることもあるしね。このデザインなら、裏加工をして、こんな風合いに仕上げれば、いい感じになりますよ。みたいなアドバイスをさせて頂いたり、お客様のアイデアを最大限に活かして製品まで仕上て、納品させて頂くOEMもやってるんだよ」
🐶:「バッグ素材というだけで、そんなに提案があるなんて、ましてシーズンがあるなんてことも気にしてなかったかも。。。っていうか、生地を売ってるってだけじゃないんだね(笑)」
🐱:「確かにそうなんだよね。長年素材を扱ってきたので、縫製メーカーさんやファスナー、テープなんかを取り扱う会社さんとも繋がりがあって、総合的にプロデュース出来たらなって思いから、色々やってますよ(笑)」
🐶:「そうなんだね。縫製してあるモノってとこまで考えるとそりゃ巾広いよね」
🐱:「うん。アパレルと同じ様にバッグにもトレンドのデザインや色があるので、提案は様々だよ。もっと言えば、みんなが知ってる海外の某ビックブランドのバッグは、ひとつのバッグの本体胴部分とマチ部分、ポケット部分など同じ素材を使っているように見えても、実は裏加工でその箇所その箇所にあった厚みや風合いに変えてあるんだよ。」
🐶:「えっ~さすが、ハイブランドだね!!」
🐱:「そうだよね。縫製や生地選びも拘りぬいたハイブランドは、さすがだなと感心出来るようになったのも、この業界に入ってからの様な気がする」
🐶:「じゃ~自分の提案した素材で作られたバッグやモノを見ると、嬉しくなるよね」
🐱:「そう!自分の仕事が役に立てたんだと思える瞬間でもあるんだよ」

というように・・・・

世の中には、沢山の仕事があって、
人に自分の仕事内容を伝えるのって、
なかなか難しかったりしますよね💦

いろんなモノが、いろんな人の手を渡り、いろんな想いを込めて、
やっと出来上がったモノがそこにあるんですよね。

作り手であるあなたの想いを込めたモノだからこそ、
そのお手伝いが少しでもお役に立てればと思っています。
そして、実際に触れ、作ってみて、「やっぱりトップランに来てよかった」と
思ってもらえることが一番の喜びだと思っています。

これからもみなさまのご期待に応えられるよう頑張ってまいります ☺

🐱「日々コツコツ」をモットーとするブログ担当でした🐱

キャンプギアに活躍してくれる丈夫な生地をご紹介!

キャンプギアは、機能性を重視しつつも、見た目の武骨さも重要です☺

そこで今回は、我社のサンプル室でプレゼン用に作成した写真の薪キャリーバッグに使用した生地を2点ご紹介。

●表側の生地は、品名:アダムスⅡ(色番号#71)
綿とPE原着糸で構成されたオックスにパラフィン加工を施すことで撥水効果と独特のエイジング感を表現した素材です。
さらに色綿とPE黒原着でシャンブレー効果があり、色の深みが出ているので、製品にした時の表情は豊かに見えます。
そのうえ、綿100%よりも軽くて丈夫!!



●内側の生地は、品名:デューロン(色番号#11)
ゴムっぽい感触がすべすべして気持ちいいんですよ!この生地は🤣
ずっと触っていたくなりますよ。
キズが付きにくく、軽いというのが頼り甲斐があって人気のツボかも知れません
(自画自賛☺)

さらに環境に配慮された製造工程で生産されているので、実は地球にも優しいんですヨ。🌎
というのも、従来の合皮に比べVOC(揮発性有機化合物:溶剤)を80%以上削減しつつ、その工程の合理化でCO2を70%削減出来たんです!

・・・まだまだ、推します!!
材質であるウレタンの純度が高いので、不純物が少なく耐水性があり、加水分解もしにくく、裏基布にポリエステル600dを使用する事で引裂き強度を高めました☺

※加水分解とは・・・空気中の湿気などの水分と化学物質(この場合はウレタン)が反応して分解され、材質がボロボロになっていく現象のこと。

さぁここまで推されると手に取ってみたくなってませんか?
そして製作意欲湧いてきません?
ぜひ、お試しあれ!!

※難燃防炎素材ではありませんので、ご注意下さい。

https://toprun-coltd.com/material/nylonetc.html#dulon

U.S.Aから直輸入のX-PAC

X-PACは、ヨットやウインドサーフィンの帆=セールクロスの生地で世界№1のシェアを誇る米国DP社(Dimension-Polyant)の特殊素材です。

アメリカ東海岸ニューヨーク北東部に位置するコネチカット州パトナムにあるDP社の工場から今回は5種類のX-PACをピックアップして輸入しました。
やはり、なかなかの存在感があるカッコイイ素材です☺

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まず、VX-21
3種類の素材と防水フィルムをサンドイッチ状に圧着加工し、強度、軽量、防水性を兼ね備えた高機能マテリアルです。
・表面:ナイロンオックス C6撥水加工
・中間層:①高強力ポリエステルをX状に交差させたX-PLY®
      斜め方向への伸びを止めて生地の引張強度を高めています。
     ②0.006mmポリエステル防水フィルム
・裏面:50dポリエステルタフタ

色は7色をご用意しました。
安定のブラックやコヨーテに加え、最近はホワイトが人気ですね。

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次にX-33 カモフラージュ
2種類の素材と防水フィルムを圧着加工し、強度、軽量、防水性を兼ね備えた高機能マテリアルです。
・表面:330dコーデュラナイロン C6撥水加工
・中間層:高強力ポリエステルをX状に交差させたX-PLY®
   斜め方向への伸びを止めて生地の引張強度を高めています。
・裏面:0.012mmポリエステルフィルム

キャンプギアでは、超人気のカモフラージュ柄の品番ですね!

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そして、リサイクル糸を使った3点
RX-15
・表面:150dリサイクルポリエステル100% C6撥水加工
・中間層:高強力ポリエステルをX状に交差させたX-PLY®
     斜め方向への伸びを止めて生地の引張強度を高めています。
・裏面:0.012mmポリエステルフィルム

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RX-30
・表面:300dリサイクルポリエステル100% C6撥水加工
・中間層:高強力ポリエステルをX状に交差させたX-PLY®
     斜め方向への伸びを止めて生地の引張強度を高めています。
・裏面:0.012mmポリエステフィルム

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RX-36
・表面:300d×600dリサイクルポリエステル100% C6撥水加工
・中間層:高強力ポリエステルをX状に交差させたX-PLY®
     斜め方向への伸びを止めて生地の引張強度を高めています。
・裏面:0.012mmポリエステルフィルム

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DP社は、環境問題に取り組んでおり、リサイクル糸を使ったX-PACの開発を進めています。
今後更にリサイクル糸を使った品番を増やしていく計画です。
また、脱炭素社会を実現するための考え方として、「カーボンニュートラル」を取り入れた工程で、X-PACを生産しています。
グリーン電力、グリーンガス及びその他の手段を用いる事で、二酸化炭素を大幅に削減しています。
※カーボンニュートラル:生産活動によって排出されるCo2と吸収されるCo2が同じ量で相殺される状態。

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新しいロゴが発表されました。
従来のロゴマーク、ピスネーム、下げ札はこのデザインでした。▼

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これが、これからはこの様に新しくなります。▼

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ずっと旧型のデザインで親しんできたのに、新しいデザインに馴れるまで違和感があるかもしれません・・・。
※ピスネームや下げ札をご使用いただくには、事前申請が必要ですので、弊社営業部にお問い合わせください。

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DP社のケネス社長から戴いた50周年記念品!!
激レアです。
これは誰にもあげませんヨ☺


 

人気のデューロンに新色追加!

ご好評いただいています「デューロン」のカラーバリエーションにご要望の多かったサンドベージュを追加しました。☺

ゴムライクな質感ながらも高純度のウレタン樹脂を使用している為、表面にキズが付きにくい高耐久合皮です。
新しい製法によりVOC(揮発性有害物質)を大巾に削減させ、また製造工程の合理化でCO2も70%以上削減させた環境配慮型のポリウレタン素材です。

おかげさまで93周年

おかげさまで、4月1日弊社は1928年(昭和3年)の創業から93回目の創業記念日を迎えました。
これもひとえに皆さま方の温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

ここに1冊の本があります。
弊社創業者:川坂由太郎が1971年に書いた手記『私の履歴書』です。

創業者は明治41年(1908年)に、奈良県吉野郡の農家に長男として生まれ、幼少の頃を過ごしました。
幼くして父の死別や一家の苦労と貧困から脱出するため、一念発起して大阪にある親戚の鞄メーカーへ丁稚奉公として勤めました。
その後上京し、鞄メーカーで修行を積んだ後、1928年4月に個人商店を立ち上げたのが弊社の歴史の始まりです。

戦中戦後の焼け野原の東京ですさまじい動乱の中、東京交通局のタイヤ修理から鞄の材料商へ転身しました。
今は、電話はもとよりメールやリモート商談、車での配送が当たり前ですが、当時はリヤカーや大八車に荷物を載せて商品をお届けし、出張は夜行列車に揺られ、夜通しかけてお得意先に足を運んでいたそうです。
何をするにも時間と労力がかかり、苦労の連続だったと聞いています。


お取引先の厚いご支援もあり、少しずつではありますが、業績が拡大するにつれ大阪や豊岡などの支店を開設し、高度成長期、オイルショック、バブル崩壊など幾度かの浮き沈みを経験しながら現在に至っています。


本の中で、今では想像もつかない様な当時の苦労や困難、そして商売より人を創るという難しさ、敬心の念などが綴られていて、今も社員への教訓として活かされています。

さて、昨年度はコロナ禍に見舞われ、93年の歴史の中でも未曾有の厳しい一年でした。
しかしながら、これからも私たちは、これまで培ってきたノウハウや歴史の重みに誇りを持ちつつ94年目のベンチャー企業という認識のもと、新しい事にチャレンジし、さらに歴史を積み重ねていけると考えています。

これからも引き続き、皆さまのご支援とご厚情を賜ります様宜しくお願い申し上げます。

強いぞ!軽くて最強コンビ:コーデュラ スペクトラ リップPU

引裂きや摩耗に強いコーデュラナイロンに、米国Honeywell社の軽くて耐切創性に優れたスペクトラ®繊維を格子状に配した最強素材です!!

コーデュラナイロンだけでも強いのに。。。。
ボディアーマーなどの軍用品から釣り糸まで、強度と軽さを求められるフィールドで巾広く採用されているスペクトラ®です。
特徴としては、同じ条件下で鋼の15倍もの引張強度があり、比重が0.97で水にも浮く程軽量な高分子ポリエチレン繊維です。

経糸、緯糸ともに210dコーデュラナイロンと200dスペクトラで、4mm角のリップストップになっています。
表面には、撥水加工、裏面にはポリウレタンコーティングを施しています。
7色展開で、コーデュラ部分を染色し、スペクトラは白色です。

絶賛発売中です!!☺

この生地はどっちがオモテ⁈


鞄の生地には、ホツレ止めとして裏面にコーティングする場合が多いのですが、裁断や縫製する際に裏表の見分けがつかない生地があります。

裏表を間違って、裁断縫製してしまうと、コーティング面は、埃が付きやすいので、そのまま製品が完成すると取り返しのつかない事になってしまいます。💦

そんな中、お問い合わせで時々あるのが「この生地どっちがオモテなの?」(?_?)

これはホントに厄介な話で、うちの新入営業マンもお問い合わせに対し、どう説明すればいいのかと必ずぶち当たる壁なんです。
手で触ってみたり、コーティング剤のツヤ感を見てみたり、「ナイロンツイルなら、右上がりノの字がオモテなので、その反対が裏面という事で。。。。」とか、または染工場に問い合わせし、この反物は中オモテ巻きか外オモテ巻きかを確認したり、色々な方法で探りあてます。

例えば、お客様にお届けする生地スワッチを作る際は、すでに小さくカットされた生地では、なおさら分かりにくく悩みます💦

でもそんな時、見分ける方法として、一番簡単で間違い難いのが、消しゴムを押し付けてみる事です👍

消しゴムにくっついてくる方がコーティング面、つまり裏面です。💡
くっついてこなくても指先の感触で「ムチっ」とするのが分かるはずです。

この「ムチっ」とした感触がわからないとおっしゃる方もいますが、そこは感覚の慣れもあるので、一度トライしてみて下さい。☺
きっと、わかってもらえる日が来ます。(笑笑)

余談ですが、私は仕事中は、エプロンをしているのですが、実はポッケにいつも小さな消しゴムを忍ばせています☺

それでもわからない時は、どうぞご遠慮なく、弊社営業部へお問い合わせください。☺

摩擦強度が高耐久な次世代合皮:デューロン

Twitterの引用ですが、従来製法で作られた合皮(画面右側)と高耐久次世代合皮デューロン(画面左側)の表面をスチールの鍵で擦ってみた画像です。

https://twitter.com/i/status/1346593320638636032

動画では、わかりにくかったので、クローズアップしてみました☺ ⇩

ご覧の通り、従来の合皮(右側)はキズが付きますが、デューロン(左側)には、ほぼキズが付きません。
素晴らしい(自画自賛☺)笑。

デューロンは、ゴムライクな質感ながらも高純度のウレタン樹脂を使用している為、表面にキズが付きにくい高耐久合皮です。
新しい製法によりVOC(揮発性有害物質)を大巾に削減させ、また製造工程の合理化でCO2も70%以上削減させた環境配慮型のポリウレタン素材です。

さらに、裏基布には、ポリエステル600dを使用し、引裂き強度を高めています。
当然雨の日の防水効果もあり、意外や意外軽いんです!

下の写真様に素材の持つマット感とツヤプリントの対比でモード感のあるゴムライク素材を表現出来たり。。。
軽くてボリューム感を持たせたウレタンBDやパンチングなど様々な加工が可能なので、二次加工を施す事でデザインの巾も広げることが出来ます。


Ballistic(バリスティック)という名の由来

Ballisticは、「弾道」という意味で、第一次世界大戦時にケブラーやダイニーマなどのスーパー繊維が無い時代に当時のDUPONT社(米)が、防弾チョッキ用に極太ナイロンを2本の糸で撚って織り上げた生地の織り方の名前です。
なので、綾織や細番手の糸、ポリエステルなどの異素材は、Ballisticとは言えません!!

弊社の「1680dコーデュラ」は、経糸、緯糸ともに840dのコーデュラナイロンを2本引き揃えて織り上げた正真正銘の「CORDURA BALLISTIC NYLON」です!!
ちなみに現在のDUPONT社は、ナイロン糸及び生地は生産しておらず、INVISTA社が供給と開発を担っています。

裏面にPUコーティングしたタイプで7色を在庫しています。

●コーデュラバリスティックPUを1m単位でご購入を希望される方はAmazonからどうぞ ⇩
https://www.amazon.co.jp/dp/B08DTCHZYL/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_v6e0FbBBY7QGN