おかげさまで95周年

本年4月1日をもちまして、弊社は創業95周年を迎えます。
これもひとえに、
皆様の永年にわたるご愛顧ご支援の賜物と心から感謝いたします。
創業95周年を機に今後とも皆さまへ感謝の気持ちを持ち続けながら、
5年後の100周年を見据え、小粒ながらもピリっとした存在感のある企業を
目指したいと考えています。

95年といえば、世界中で愛され続けているあのミッキーマウスが同い年です。
長年に渡り幅広い世代から愛される理由は、
ファンと距離が近く身近に感じ気持ちの触れ合いがあり、
ファンを喜ばせたい というその想いに人々は魅了され、
不動の人気になっているのではないでしょうか。
これは我社が事業を継続していくうえで、とても共通する概念で見習わなければならない事です。
デジタルはとても大きな力になりますが、人と人との繋がりが何よりも大切である事を忘れず、5年後の100周年に向かって社員一同邁進していきます。
今後共、変わらぬご愛顧とご支援を賜ります様、宜しくお願い致します。

デューロンの耐侯リアル実験の結果

今年のGWがスタートする4/28(木)から
弊社屋上でデューロンが、どれだけ紫外線や風雨に耐えるのかを
10/3(月)まで約5ヶ月間、放置してリアル実験してみました。

その結果は。。。。

画像では分かりにくいですが、雨などの悪天候で汚れてはいますが、
ほとんど劣化の気配なし!!

表面は、ざらつきやひび割れもなく・・・・


まさに「雨☔にも負けず風🌬にも負けず」
苦労して育て上げた我が子の成長を見る様な愛おしさを感じてしまう。。。
(大袈裟🤣)

4月~9月の期間、悪天候の日☔、猛暑の日🌞、風のキツイ日、
繋ぎとめたポリプロピレンの紐が切れたりしながらも
デューロンは、気丈に頑張りました(笑)

そして5か月が過ぎ、無事に屋上から救出!!

救出直後は、金具もサビて生地表面もかなり汚れてます。

濡れた雑巾で下半分を拭きとってみました。

マイナスドライバーで表面を傷つけようとしてみましたが、全然強かったです!💪
何とも頼もしい限りです。

マイナスドライバーで、キズテストをしてみました。

左上:汚れたままの部分をドライバーで擦った箇所は、汚れが浮いた状態になり、
右下:汚れを拭きとった部分は、キズも分かりません。

この耐侯リアル実験は、梅雨の局地的豪雨や台風などもあり、
また真夏の強烈な直射日光も浴び続け、信じてはいるものの大丈夫なのかとドキドキしながらの月日でした。
耐えたデューロンには、申し訳なかったですが、
かわいい子には旅をさせた甲斐がありました(涙)

スタッフ一同、実は、ホッとしてます。(笑)

※屋外使用を保障するものではありません。

【COLORANT】クルラン・・・デビュー

素材名の「COLORANT:クルラン」は、フランス語の染料という意味が語源です。

この商品は、世界有数のファブリックメーカーである
小松マテーレ株式会社による特殊な製法で生産された複合素材です。

ベースとなる基布には、通常より強度がある66ナイロンを使用し、
軽さと耐久性を備えています。

まるで水面に光が反射するかの様な光沢と透明感が、その特徴です。

独自に設計された染色機械で革と同じ様にピース染を行う事で
通常のカラーウレタンフィルム素材では、表現しえない色の深みを実現しました。

濡れた様に見える上品な光沢を放つ事で絶妙な色の深みが際立つ圧巻の逸品です。

実は、この発表に至るまでには、最大の特徴である光沢感と色の深み、
そして品質の安定を追求するにあたり、
最後までこだわり続け複数回の染色テストを繰り返しました。

工場の方には、惜しみない努力をして頂いたので、
大変思いのこもった素材になりました。
完成したこの素材に水滴が弾ける様子を見た時、心が弾むような印象を
受けたことを覚えています。

濃色は、より色の深みが感じられ、淡色は、より上品さを感じられる素材です。

ベース生地には、ロットが必要ですが染色試作は、
5枚から(130cm×200cm/枚)可能です。

詳しくは、営業またはお問合せフォームへ。

製品OEM

我社では素材を扱う会社として、長年のノウハウを活かし、
製品OEMを承っております。
来社されたお客様がディスプレイの商品を見て
「こんなモノまで作られるんですか?」と聞かれることがあります。
そうなんです。。。

長年この会社に勤めているブログ担当の私でも驚くことが、しばしばあります。(笑)

残念ながら、OEMという事でそのすべてをお見せ出来ないので、
今までこのテーマでは、あまり多くを語ってきませんでした。

OEM生産にあたり現在我社には、熟練の縫製職人が在籍しております。
その方の周りには、常に何かしらの相談で社内の人間がそばにいて、
いつも賑やかなイメージです♪♬~

思えば、私は昔から業務内容を説明する際に、
主にバッグ素材を中心に扱っていますとしてきたので、
縫製=バッグというイメージが多くを占めていたように思います。
(・・・個人の見解かもですが。。。)

しかし近頃は、携帯ケース、メガネケース、衣装ケース、
ペット関連(キャリー、スリング、ハーネスリードなど)、
文具関連(ペンケースや手帳カバーなど)、機械やシートのカバー、
傘、エプロン、財布小物などなど。。。
本当に多岐に渡り、大きな声では言えませんが、
実はブログ担当は我社の営業マンのふり幅の広さに結構驚かされています💦

かつてシーズン毎にファッションセミナーやトレンド予測に翻弄された時期が長くありました。
次シーズンは、どんなテーマ?何色が人気??・・・・と
数日に渡り開催される世界的な流れをテーマとしたトレンドセミナーに参加し、
睡魔に襲われながらもレジメを見てメモを取り、
それらを参考にマップ作成をしたり、何かに機を振ってもらってついていこうとする思いでいっぱいでした💦
まるでファッションのトレンドだけがメインであるかのように。。。

しかし、いつの時代も消費者は、ファッションだけでなく、
それぞれ個々にいろんな方向に興味を持ち、
その中でトレンドや使い勝手を重視し、日々試行錯誤されて、
新しい商品が生まれているのです。
身の回りのすべてのモノにトレンドがあり、
そんな変わりゆくブームに取り残されることのない様に、
好奇心を持って進んでいければと思うこの頃のブログ担当です。

近年は、アウトドアブームを筆頭に趣味の分野でのご相談も年々増えてきました。

DIYやプロの職人さんが使う道具入れなど何かに特化した縫製モノは、
本当に限りなく色々あり、ご依頼の度に改めて驚きと勉強の日々を重ねています。

ガラス細工やプラスチックは無理として、
縫製モノとして存在するものは、チャレンジ精神でぶつかっていこうと考えています。

年末年始のお知らせ

トップラン企画株式会社では、年末年始休業のため、下記の日程を休業させていただきます。ご迷惑をお掛けしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

年末年始休業期間:2021年12月29日(水)から2022年1月4日(火)まで
2022年1月5日(水)より通常営業とさせていただきます。

味のある「ムラ感」:スナッパー

合成繊維の場合、糸の色付けの方法は大きく分けて、原着、先染め、後染めに分かれます。
原着糸とは、ナイロンやポリエステルなど原材料を溶かす時点で着色された化学繊維の糸のことです。
先染めは、糸(繊維)の段階で色を付けておき、その色が付いた糸を織って生地にしていきます。
また、生地を織った後に染めるのが後染めです。布になった状態で染めていきます。

このスナッパーは、ポリエステル原着糸をタテヨコに混紡した生機を生産し、後染めでそれぞれの色に仕上げてあります。
原着の色は、後染めする色に馴染みがいい茶系を使用し、色の深みと奥行きが感じられる発色となっています。
原着の色を茶系にした事で実現できたこの味のある「ムラ感」で、それぞれの色に存在感があるので、単色でも色の組み合わせをしても自然に馴染み、ヌメ革などにも違和感なく組み合わせていただけます。

・・・ここだけの話、この色出しには、大変苦労しました🤣
実は、開発当初は、黒原着の生機を使用していました。
この素材の特性であるムラ感が自然に馴染む色合いを再現したくて、茶系の原着糸を混紡した生機に変更しました。
そうする事で欲しい色のすべてが馴染む色を想像しながら、何度もビーカーテストを繰り返すこととなり、納得いくまで悩み抜きました。


軽さと耐久性を併せ持ち、またこの独特のムラ感と使い込んだ様なルックスは、原着糸を使うメリットを最大限に活かした素材です。

プルアップ加工のPVC素材

革ではよく耳にするプルアップ。
プルアップレザーとは、革を折り曲げたり、引っ張たりした時にオイルが革の繊維内を移動して、表面が白っぽく変化する「プルアップ効果」が、名前の由来となった現象です。
移動したオイルで起こる白化現象が、持つ人それぞれの「エイジング模様」として刻まれていきます。

この白っぽく変化する現象をPVC素材で表現したのが、「デッセル」「マスカーニ」です。
縫製時のミシン目や折り曲げた部分が、あえて白化するように工夫したPVC素材です。

「デッセル

表面は特殊な処理剤でツヤを消し、ゴムライクなタッチに仕上げてあります。キャンバスをベースにしているので、適度なボリュームもあり、独特な風合いとタッチが特徴です。
使い込むうちにキャンバスのコシ感も絶妙に馴染んで、摩擦された部分に少しずつツヤが出てくるので、これらが経年変化としてお楽しみいただけます。


「マスカーニ」

肉厚をしっかりと感じるボリュームに仕上げて、表面にはスタンダードな革シボを採用しているので、プルアップ効果も際立ち、より革ライクで表情豊かになっていきます。

このプルアップ加工が作り上げる効果は、まるで革の様に時間と共に使う人によって、表情の変化を見せてくれます。
製品が完成し実際に使い込んで、初めてそれぞれの物語のスタートです。

ショールームを常設しています。


皆さまのご来社をスタッフ一同心よりお待ちしています。

ハンガーサンプルをディスプレイしていますので、
普段スワッチでは、分かりにくい生地の風合いや色目など大きなサイズで
ご覧いただけます。

ぜひ、ご来社いただき、ゆっくりとご商談下さい。

※ご来社の際は、弊社営業部へお問合せ下さい。

バッグの生地屋って?

以前からどんな仕事をしているの?
と聞かれると、こんな会話が続く・・・

🐶:質問者  🐱:私


🐶:「どんな会社で勤めてるの?」
🐱:「バッグの生地屋さんに勤めてる!!」
🐶:「バッグの生地屋さんって? どういう仕事?街で見かける生地屋さんとは違うの?」

と、こんな風に・・・
未だに、どういう風に説明すればいいのか、
自分でも定かではない。

その結果、
🐱:「わかりやすく言うとバッグを作るのに適した素材を販売する会社かなぁ~」
🐶:「へぇ~バッグの生地って、そんなに色々ある?」
🐱:「あるよぉ~!!シーズンもあれば、トレンドやデザインによっても適した素材、風合い、というのがあるんだよ。
デザインが様々あるのと同じで、素材もやっぱりそれぞれにあるのさぁ~」
🐶:「へぇ~言われてみれば、なんとなく。。。」

🐱:「とはいえ、バッグにだけ使う素材なんて、逆になくて、色んな用途もあるんだ。
肉厚や風合いの違いで、洋服などのアパレルはもちろん、帽子になったり、靴になったり、何かを保護する為のカバーやインテリア雑貨などなど、あらゆるモノが考えられるので、バッグの生地屋です!っていうより、そういうあらゆるモノを作るのに適した素材提案をする会社で、その中で今までは、バッグに使う素材提案が一番得意な会社ってとこかな」


🐶:「ほぅ~」
🐱:「作りたいバッグのデザインに適した風合いや厚みにしたり、そのデザインに適した素材提案を得意とするってとこかな」
🐶:「ということは、別にカバン以外の物を作るのにも生地販売をしているんだね」
🐱:「そうそう!! 何を作るか、何の為に必要かは、それぞれだしね。色んなモノに使ってもらってるよ」
🐶:「こんなモノを作りたいけど、適した生地ありますか?とか、こんな素材を使ってみたいけど、これで作れますか?みたいなことかな?」


🐱:「うん!そんなところから企画をスタートさせることもあるしね。このデザインなら、裏加工をして、こんな風合いに仕上げれば、いい感じになりますよ。みたいなアドバイスをさせて頂いたり、お客様のアイデアを最大限に活かして製品まで仕上て、納品させて頂くOEMもやってるんだよ」
🐶:「バッグ素材というだけで、そんなに提案があるなんて、ましてシーズンがあるなんてことも気にしてなかったかも。。。っていうか、生地を売ってるってだけじゃないんだね(笑)」
🐱:「確かにそうなんだよね。長年素材を扱ってきたので、縫製メーカーさんやファスナー、テープなんかを取り扱う会社さんとも繋がりがあって、総合的にプロデュース出来たらなって思いから、色々やってますよ(笑)」
🐶:「そうなんだね。縫製してあるモノってとこまで考えるとそりゃ巾広いよね」
🐱:「うん。アパレルと同じ様にバッグにもトレンドのデザインや色があるので、提案は様々だよ。もっと言えば、みんなが知ってる海外の某ビックブランドのバッグは、ひとつのバッグの本体胴部分とマチ部分、ポケット部分など同じ素材を使っているように見えても、実は裏加工でその箇所その箇所にあった厚みや風合いに変えてあるんだよ。」
🐶:「えっ~さすが、ハイブランドだね!!」
🐱:「そうだよね。縫製や生地選びも拘りぬいたハイブランドは、さすがだなと感心出来るようになったのも、この業界に入ってからの様な気がする」
🐶:「じゃ~自分の提案した素材で作られたバッグやモノを見ると、嬉しくなるよね」
🐱:「そう!自分の仕事が役に立てたんだと思える瞬間でもあるんだよ」

というように・・・・

世の中には、沢山の仕事があって、
人に自分の仕事内容を伝えるのって、
なかなか難しかったりしますよね💦

いろんなモノが、いろんな人の手を渡り、いろんな想いを込めて、
やっと出来上がったモノがそこにあるんですよね。

作り手であるあなたの想いを込めたモノだからこそ、
そのお手伝いが少しでもお役に立てればと思っています。
そして、実際に触れ、作ってみて、「やっぱりトップランに来てよかった」と
思ってもらえることが一番の喜びだと思っています。

これからもみなさまのご期待に応えられるよう頑張ってまいります ☺

🐱「日々コツコツ」をモットーとするブログ担当でした🐱